MicroStrategy、ビットコイン保有で34億円の減損を報告

MicroStrategy、ビットコイン保有で34億円の減損を報告

上場企業として最大のビットコイン(BTC)保有者であるMicroStrategy(マイクロストラテジー)は1日、2023年第2四半期の決算を発表し、この中でビットコインに関する2410万ドル(約34億円)の減損損失を報告した。

一方、同社の「本業」であるソフトウェアのサブスクリプションサービスの収益は前年比42%増と好調で、四半期の純利益は2220万ドル(約32億円)となった。

ビットコイン価格が回復傾向にあるにも関わらず、MicroStrategyが保有するビットコインで巨額の減損が発生したことは、暗号資産をめぐる会計基準と関係が深い。現行の会計基準では、暗号通貨の価値は取得原価で計上され、価格が下落すれば減損損失となる。しかし、逆に価格が上昇しても利益とは報告されない。

2023年7月31日時点で、MicroStrategyは152,800BTCを保有しており、平均取得単価は29,672ドルとなっている。この中には、今年第2四半期に追加購入した12,333BTCが含まれ、これは2021年第2四半期以降で1四半期の最大の増加量だという。

ビットコインの熱狂的な支持者として知られるマイケル・セイラー氏率いるMicroStrategyは、企業向けソフトウェアを開発・販売する企業として1989年に設立された。2020年8月、セイラーCEO(当時)はビットコインを賞賛するとともに、同社がビットコインを購入したことを発表。現在に至るまで、同社はビットコインの買い増しを続けている。

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