米最大の取引所Coinbase、ビットコインSVの取り扱いを終了

米最大の取引所Coinbase、ビットコインSVの取り扱いを終了

米国最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)は7日、ビットコイン(BTC)からのハードフォークで生まれた暗号資産「ビットコインSV(Bitcoin SV/BSV)」の取り扱いを2024年1月9日で完全に終了すると発表した。

Coinbaseは2021年にBSVの取引サービスを終了したが、取引所の口座でBSVを保有することは可能であった。今回の決定では、同社の口座でBSVを保有するユーザーへ対して、来年1月9日の期限までにBSVをすべて引き出すことを要請。期限を過ぎた後も口座にBSVが残っていた場合、それらは自動的に売却されるとしている。

BSVは、オーストラリア人の実業家クレイグ・ライト氏が中心となって設立された暗号資産。ビットコインからハードフォークした暗号資産「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)」を、さらにハードフォークすることで2019年に誕生した。

ライト氏はビットコインの考案者サトシ・ナカモトを自称し、BSVこそがサトシの理想を具現化する暗号資産だと主張している。しかし、ライト氏は自身がサトシであることを示す証拠を公開しておらず、ビットコインコミュニティからは「詐欺師」だと呼ばれることも多い。

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