CME、ビットコイン先物でBinanceを上回る-世界最大の取引所に

CME、ビットコイン先物でBinanceを上回る-世界最大の取引所に

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が提供するビットコイン(BTC)先物取引の規模は、未決済建玉の金額で世界第1位となった。ブロックチェーン分析企業Coinglassのデータが明らかにした。

先月30日の時点では、CMEのビットコイン先物は世界第2位の規模で、1位は暗号資産(仮想通貨)取引所のBinance(バイナンス)であった。Coinglassのデータによれば、11日現在のCMEの未決済建玉は11万0100BTC(約6200億円相当)で、Binanceの10万4730BTC(約5900億円相当)を上回っている。

デリバティブ取引で世界最大規模の取引所の1つであるCMEは、2017年にビットコインの先物取引を開始。CMEのビットコイン先物が人気を博す一方で、Binanceをはじめとする多くの暗号資産取引所が低調な背景には、機関投資家の存在が指摘されている。

CMEの先物取引は米商品先物取引委員会(CFTC)によって規制され、当初から機関投資家を主な顧客としてきた。BinanceやCoinbase(コインベース)など複数の暗号資産取引所は米国で法的規制の問題に直面しており、規制された金融商品を選考する機関投資家の需要を取りこぼした形だ。

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