Auradine、新型のビットコインマイニング用ハードウェアを発表

Auradine、新型のビットコインマイニング用ハードウェアを発表

米国の新興IT企業Auradine(オーラジン)は14日、同社が開発・販売するビットコイン(BTC)マイニング用ハードウェア「Teraflux(テラフラックス)」シリーズの新モデルを発表した。同社がマイニング用ハードウェアの開発を進める背景には、経済や安全保障をめぐる米中間の対立がある。

今回発表されたモデルは「AT2880」と「AI3680」の2機種。AT2880は空冷式で、最大ハッシュレート(マイニングの計算能力)は260TH/s(テラハッシュ毎秒)、エネルギー効率は1TH当たり16J(ジュール)。AI3680は液浸冷却式となり、最大ハッシュレートは375TH/s、エネルギー効率は1TH当たり15J。両モデルとも出荷は2024年第2四半期から開始予定で、注文は最低500台から、価格は要問い合わせとなっている。

プレスリリースでは「現在、ほぼすべてのビットコインマイニングハードウェアは、中国に拠点を置くASIC(特定用途向け集積回路)サプライヤーから供給されている」ことを指摘。「サプライチェーンやサイバーセキュリティの脅威に対する地政学的その他のリスクが存在する中、米国を拠点とするマイニングソリューションに対する需要が高まっている」と強調している。

米国企業であるAuradineがマイニング用ハードウェアを開発する意義について、同社のラジブ・ケマニCEOは「ビットコインのマイニング事業者に、海外のASICに代わる魅力的な選択肢を提供する。これは、北米のブロックチェーン経済の継続的な成長、安全性、信頼にとって不可欠である」と述べている。

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