アルゼンチン大統領選、親ビットコインの候補が予想外の首位

アルゼンチン大統領選、親ビットコインの候補が予想外の首位

南米アルゼンチンで13日、大統領選挙の予備選が実施され、独立系の下院議員ハビエル・ミレイ氏が得票率で首位となった。これは予想外の躍進で、10月22日に行われる本選挙の構図が一変する可能性がある。

ミレイ氏はリバタリアンの経済学者で、一部の主流派メディアは同氏が極右であると報じている。「中央銀行は詐欺であり、政治家がインフレ税で善良な人々を騙すメカニズムだ」と主張し、中央銀行の廃止と経済の「ドル化」を公約に掲げる型破りな候補者だ。

ビットコイン(BTC)についても「お金が本来の作成者である民間部門へ返還されることを表している」として、肯定的に評価している。一方、中米エルサルバドルと異なり、ビットコインを法定通貨とすることまでは踏み込んでいない。

アルゼンチンではインフレ率が100%を超える状況が慢性化しており、生活費の高騰などで国民の4割が貧困状態にあるとされる。今回のミレイ氏の躍進は、有権者が既存の政治家にお灸を据えた形だ。

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