ビットコインはFTX破綻以来の暴落、SpaceXと恒大集団ショック

ビットコインはFTX破綻以来の暴落、SpaceXと恒大集団ショック
  • ビットコインはFTX破綻以来の暴落
  • 大幅下落の原因はSpaceX?
  • 恒大集団ショックの余波が続く
  • 注目のツイート

ビットコインはFTX破綻以来の暴落

ビットコイン価格は26000ドルを下回る展開となり、今年6月以来の安値。下落率は、大手取引所FTXが破綻した昨年11月以来の高さとなった。

大幅下落の原因はSpaceX?

今回の価格下落の最大の原因は、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceX(スペースX)が3億3700万ドル(約543億円)相当のビットコインを売却したという報道だとされる。ただし、同社がビットコインを売却したという明確な根拠はなく、マスク氏はこの騒動に何も言及していない。SpaceXは非上場企業であるため、詳細な財務情報が公開されておらず、それが今回の混乱にも拍車をかけた形だ。

一方、SpaceXが暴落の原因ではないとする見方もある。CoinDeskのアナリストは、米国の金利上昇が要因だと指摘している。

恒大集団ショックの余波が続く

ビットコイン暴落のもう1つの要因として挙げられるのが、中国の大手不動産会社「恒大集団」の経営破綻だ。もっとも、恒大集団の経営悪化は以前から指摘されていた問題であり、それほど大きなサプライズではないかもしれない。

しかし、中国の不動産危機は世界へ波及する懸念がある。Bloombergの記事は、中国当局が企業への支援を強化しなければ「多くの資産クラスが苦しむことになるだろう」として、欧州株、コモディティ、金、新興国通貨の保有を減らしたアセットマネージャーの声を取り上げている。

記事内ではビットコインを含めた暗号資産への言及はないが、株式やコモディティの下落は(短期的には)ビットコイン価格にも悪影響を及ぼす恐れがある。

注目のツイート

この記事をシェア