Coinbaseは90万BTC超を保管、Binanceが日本でステーブルコインを発行

Coinbaseは90万BTC超を保管、Binanceが日本でステーブルコインを発行
  • Coinbaseは90万BTC超を保管か
  • Binanceが日本でステーブルコインを発行

Coinbaseは90万BTC超を保管か

データ分析企業Arkham(アーカム)は23日、米国最大の暗号資産取引所Coinbase(コインベース)が管理するビットコイン(BTC)のアドレスを特定したとX(旧Twitter)に投稿した。同社の分析によれば、Coinbaseは約3.7兆円に相当する947,179BTCを保管しているという。

これは現在のビットコイン供給量の約5%に相当し、企業が保管するビットコインとしては世界最大規模だ。ビットコインの考案者サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)は100万BTC以上を保有しているとされるが、Coinbaseの保管量はそれに迫るものとなる。

ただし、サトシ・ナカモトの保有するビットコインが個人の資産であるのに対し、Coinbaseが保管しているビットコインの大半はユーザーの預け資産であることに留意する必要がある。なお、CoinGeckoのデータによれば、Coinbaseが自社の資産として保有するのは10,766BTCとなっている。

Binanceが日本でステーブルコインを発行

世界最大の暗号資産取引所Binance(バイナンス)は、三菱UFJ信託銀行が主導するデジタル資産プラットフォームProgmat(プログマ)を使い、日本の法令に準拠した新たなステーブルコインの発行を検討している。日本経済新聞が25日に報じた

Binanceは、ドル建てステーブルコインBinance USD(BUSD)を発行していたが、今年2月に米ニューヨーク州金融サービス局の指示で新規発行を停止。BUSDの保有者へは、2024年2月までに売却するよう促している。Binanceが日本でステーブルコインを発行する理由は、日本の規制が整備されているからだと日経新聞は分析している。

また、オリックスの子会社であるオリックス銀行が、ステーブルコインの実証実験を今年10月に開始することも報道されている。オリックス銀行のステーブルコインは同社の預金を裏付けとし、日本円や米ドルに連動するものとなる。実用化は2024年前半の予定で、グループ企業や自動車メーカーなど企業間決済での利用を想定しているという。

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