イーサリアム先物ETFが米国で取引開始も、初日の取引は低調
6社が運用する計9つのイーサリアム先物ETFが2日、米国で取引開始された。9つのETFはいずれもイーサリアムの先物取引に投資する「先物ETF」であり、イーサリアム自体を直接保有する「現物ETF」とは異なる。
今回、取引が開始されたETFは以下の通り。
運用会社 | ティッカー | 投資対象 |
---|---|---|
Bitwise | AETH | ETH |
Bitwise | BTOP | ETH + BTC |
Kelly | EX | ETH |
ProShares | BETE | ETH + BTC |
ProShares | BETH | ETH + BTC |
ProShares | EETH | ETH |
Valkyrie | BTF | ETH + BTC |
VanEck | EFUT | ETH |
Volshares | ETHU | ETH |
9つのETFの内、8つは新規上場されたものであり、Valkyrieの「BTF」は既存のビットコイン現物ETFを転換したものとなっている(Valkyrieのビットコイン先物ETF、イーサリアム先物への投資が承認も参照)。また、5つはイーサリアムのみを投資対象とし、残りはイーサリアムとビットコインの両方に投資する。
イーサリアムのETFが米国で上場されるのは今回が初めてとなるが、その滑り出しは順風満帆とは言えないものであった。初日の取引高をドル建てで見ると、最も人気の「EFUT」でもわずか42万ドル(約6300万円)程度に過ぎない。
一方、2021年10月に上場されたビットコイン先物ETF「ProShares Bitcoin Strategy ETF(プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF/ティッカー:BITO)」の初日の取引高は10億ドル(当時のレートで約1150億円)を超える異例の規模であった。