ハードウェアウォレットのTrezor、新モデル「Trezor Safe 3」を発表

ハードウェアウォレットのTrezor、新モデル「Trezor Safe 3」を発表

暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレットを開発・販売するTrezor(トレザー)は12日、ハードウェアウォレットの新モデル「Trezor Safe 3」を発表した。また、ウォレットのリカバリーシードを記録するための器具「Trezor Keep Metal」も合わせて発売される。

同社の発表によると、Trezor Safe 3にはEAL6+の認証を受けたセキュアエレメントが内臓され、物理的な攻撃からデータを守る耐タンパ性を備えている。また、デバイスはオープンソース化されているため、他社製品より脆弱性が早く発見・修正される可能性があるとしている。

利用する際はUSB Type-C経由でパソコンかスマホと接続し、同社が提供するアプリ「Trezor Suite」から暗号資産の送金や受け取りを行う。本体には2つの物理ボタンと0.96インチのディスプレイが搭載され、送金の承認やウォレットのリカバリーをデバイス上で行うことができ、パソコンのウィルス感染などによるリスクを軽減できる。

価格は79ドル(約11800円)で、Trezorのオンラインショップから予約注文を受け付けている。本体のカラーは4色から選べ、出荷開始は11月中旬の予定。また、ビットコイン(BTC)のみに対応したバージョン(カラーはオレンジ)も2013台限定で販売され、こちらは売り上げから21ユーロ(約3300円)がビットコインの教育プログラムへ寄付される。

合わせて発売となるTrezor Keep Metalは、ウォレットのリカバリーシード(ウォレットのバックアップと復元に用いる12単語)を記録するための器具で、ステンレスでできた円筒形の本体にアルファベットが書かれており、対応する文字部分を凹ませることで単語を記録する。価格は99ドル〜249ドルで、出荷開始は同じく11月中旬。

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