Blockstream、開発者向けのLightningサービス「Greenlight」を発表

Blockstream、開発者向けのLightningサービス「Greenlight」を発表

ビットコイン(BTC)のインフラ企業Blockstream(ブロックストリーム)は12日、ビットコインのLightning Network(ライトニングネットワーク)を組み込んだアプリを開発するためのサービス「Greenlight(グリーンライト)」を発表した。同社はこれを「Lightning-as-a-Service (LaaS)」と呼んでいる。

開発者はアプリ内からGreenlightのAPIを呼び出すことで、Blockstreamが運用するLightningノードにアクセスすることができる。これによって、開発者が自らノードの設定や管理を行う手間がなく、容易にLightningを活用したアプリを開発できる仕組みだ。

また、Greenlightは「ノンカストディアル型」のサービスとなっており、ビットコインの秘密鍵はアプリのエンドユーザーが管理することになり、アプリ開発者やBlockstreamと共有されることはない。ユーザーによる管理の手間は発生するものの、セキュリティやプライバシーは向上する。

Greenlightには2つのプランが用意され、個人開発者や中小企業向けの「Free Plan」は無料で利用でき、エンドユーザーが利用する時のみ動作するノードが最大1000台用意される。大企業向けの「Enterprise Plan」では、必要に応じて常時稼働するノードや優先サポートなどが提供され、価格は要問い合わせとなっている。

Lightning Networkは、ビットコインをブロックチェーンの外で取引する「オフチェーン」と呼ばれるプロトコルで、送金速度の向上や送金手数料の削減が期待できる。一方で、セキュリティは低下することから、主に少額取引(マイクロペイメント)に適しているとされる。

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