BitmainとMicroBT、新型ビットコインマイナーを相次いで発表
ビットコイン(BTC)のマイニング用ハードウェア「マイナー」を製造・販売するBitmain(ビットメイン)とMicroBT(マイクロBT)の両社は、新型のビットコインマイナーをそれぞれ発表した。
Bitmainは、新型マイナー「ANTMINER T21」を発表。ハッシュレート(マイニングの計算能力)は190TH/s(テラハッシュ毎秒)で、1TH当たり19ジュールのエネルギー効率が売りだ。さらに、最大で摂氏45度の環境でも稼働できるとしている。価格は公表されていないが、出荷開始は来年第一四半期の予定。
🔥ANTMINER T21 World Premiere!
— BITMAIN (@BITMAINtech) October 25, 2023
🎉A big hit of T21!
19J/T
190T
👍Adjustable from NEM to HEM
🏜️Tolerant to ambient temp. 45°C!
❤️Flexible payment
❤️Price protection
👏Contact BD for more details pic.twitter.com/6HVWC1NsEc
Bitmainの動きと並行して、ライバルのMicroBTも「WhatsMiner M60」シリーズを発表。エネルギー効率は型番に「S」が付くモデルで1TH当たり18.5ジュール、無印モデルで1TH当たり19.9ジュールとなっている。
Here #WhatsMinerM60 series came! #MicroBT is thrilled to announce that #WhatsMiner fully stepped into the 1X J/T era🚩
— WhatsMiner (@Whatsminer_MBT) October 24, 2023
For more info: https://t.co/Ovw2Rvp6sW pic.twitter.com/dW6olCjnlm
冷却方法とハッシュレートが異なる12モデルが用意され、型番、冷却方式、ハッシュレート、公式サイトでの価格(米ドル)は以下の表の通り。
型番 | 冷却方式 | ハッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|
M60 | 空冷 | 156TH/s 172TH/s |
$3900 $4300 |
M60S | 空冷 | 170TH/s 186TH/s |
$4590 $5022 |
M63 | 水冷 | 334TH/s 366TH/s |
$8350 $9150 |
M63S | 水冷 | 360TH/s 390TH/s |
$9720 $10530 |
M66 | 液浸冷却 | 238TH/s 280TH/s |
$5950 $7000 |
M66S | 液浸冷却 | 270TH/s 298TH/s |
$7290 $8046 |
ビットコインは来年4月に「半減期」を迎えることが見込まれており、半減期後はマイニング報酬として新たに発行されるコインが半分に減少する。両社がエネルギー効率を売りにした新型マイナーを発表した背景には、半減期後も収益性を確保したいマイニング事業者の需要がありそうだ。