BitmainとMicroBT、新型ビットコインマイナーを相次いで発表

BitmainとMicroBT、新型ビットコインマイナーを相次いで発表

ビットコイン(BTC)のマイニング用ハードウェア「マイナー」を製造・販売するBitmain(ビットメイン)とMicroBT(マイクロBT)の両社は、新型のビットコインマイナーをそれぞれ発表した。

Bitmainは、新型マイナー「ANTMINER T21」を発表。ハッシュレート(マイニングの計算能力)は190TH/s(テラハッシュ毎秒)で、1TH当たり19ジュールのエネルギー効率が売りだ。さらに、最大で摂氏45度の環境でも稼働できるとしている。価格は公表されていないが、出荷開始は来年第一四半期の予定。


Bitmainの動きと並行して、ライバルのMicroBTも「WhatsMiner M60」シリーズを発表。エネルギー効率は型番に「S」が付くモデルで1TH当たり18.5ジュール、無印モデルで1TH当たり19.9ジュールとなっている。

冷却方法とハッシュレートが異なる12モデルが用意され、型番、冷却方式、ハッシュレート、公式サイトでの価格(米ドル)は以下の表の通り。

型番 冷却方式 ハッシュレート 価格
M60 空冷 156TH/s
172TH/s
$3900
$4300
M60S 空冷 170TH/s
186TH/s
$4590
$5022
M63 水冷 334TH/s
366TH/s
$8350
$9150
M63S 水冷 360TH/s
390TH/s
$9720
$10530
M66 液浸冷却 238TH/s
280TH/s
$5950
$7000
M66S 液浸冷却 270TH/s
298TH/s
$7290
$8046

ビットコインは来年4月に「半減期」を迎えることが見込まれており、半減期後はマイニング報酬として新たに発行されるコインが半分に減少する。両社がエネルギー効率を売りにした新型マイナーを発表した背景には、半減期後も収益性を確保したいマイニング事業者の需要がありそうだ。

この記事をシェア