ビットコイン現物ETFが承認されれば価格は840万円に＝Matrixport
暗号資産（仮想通貨）関連サービスを提供するMatrixportは19日、世界最大の資産運用会社ブラックロック（BlackRock）が申請中のビットコイン現物ETFが承認された場合、ビットコインの価格は56000ドル（約840万円）まで上昇する可能性があるとするレポートを発表した。
レポートでは、現物ETFが承認された場合の価格下限を42000ドル（約630万円）と設定。既存の金（ゴールド）ETF投資家の10％〜20％がビットコインETFにも投資するという仮定し、120億ドル〜240億ドルがビットコインへ流入するという試算だ。
42000ドルという予想について「（機関投資家向けのビットコイン投資信託である）GBTCの時価総額は現在170億ドル～180億ドルに過ぎないが、ピーク時には440億ドルに達した」と同社は説明。「したがって、120億ドル～240億ドルという我々の推定は比較的保守的である」としている。
また、レポートでは500億ドルが流入するという仮定でも試算。米国の登録投資アドバイザーが管理する資産は合計5兆ドルに上ることから、その1％がビットコインに投資されると推定したものだ。同社はこの試算を「控えめ」としながらも、ビットコインは56000ドルまで上昇するとしている。
今月16日、暗号資産関連メディアのコインテレグラフがビットコイン現物ETFが承認されたとの誤報を出す事件があり、ビットコインはこの報道直後に一時30000ドルまで急騰した。20日19時現在、ビットコインは29800ドル（約447万円）前後で取引されている。
ビットコインETFをめぐる動きは用語解説：ビットコインETFも参照。